2005年 08月 08日
戦争責任 |
6日土曜日、珍しくシゴトが入った。
現場への移動途中、茅野市内でサイレンが聞こえた。
運転中に黙祷は出来ないものの、
”ヒロシマ”を思った。
戦争を正邪の2元で解釈しようとしていた、僕らの受けた歴史教育も間違いだとは思うが、「アジア同朋の開放の為の戦いだった」などとする「新しい歴史教科書」派や靖国「遊就館」派の考えにはあきれ返って、「オメデタイ方々」だなぁと思ってしまう。
もっと、曖昧で、ぐにゃぐにゃで、捉え様の無いほど多面的な実態があったのではないか・・・
ハリウッド映画バリの・・・悪の権化:日帝と、世界の保安官:米国の戦い・・という単純明確な図式で子供達に歴史を教えるのは容易だろうが、それだけでは資本主義、帝国主義の市場と権益を掛けた争いの必然性は見えて来ないだろう。
大東亜の夢を真摯に追い求めたヒトも居ただろうし、一獲千金の夢を追って大陸に渡ったヒトも、陛下の勅語に心酔して命を投げ打ったヒトも、歴史の大波にさらわれたヒトも、その大波でキックターンを繰り返したヒトも・・・
そのどれも、ウソの無い人生だった筈だ。
歴史の真実と本質は違う。
事実の中に、本質を見る目を養う教育、自分の頭で考え、分析する能力をつけさせる教育をしなくっちゃだめだと思う。
30日、友人と「靖国神社」を見てきた。
批判の評論や報道だけを鵜呑みにしてはイカンと思ったからだ。
「靖国神社」には満州開拓団に加わり、終戦直後一家で自爆したと伝えられる伯父、伯母、従兄弟が祀られている。
だが、「拝礼」は出来なかった。
もやもやした、怒りが心の隅にあったからだ。
話題の「遊就館」を見て、怒りはよりはっきりしてきた。
そこに展示されているのは「大本営」の言い分だけだ。
米国に擦り寄れというのではない。
敗戦から日本は何を学んだのか、それを示さねばだめだ。
「最後の一兵まで戦えば、必ず子孫は義に応える」・・そんな事を学ぶ為にあれほど多くの犠牲を払ったのか?
三好達治の一節が口を突く
「今じゃもう ここらの国の大臣程の能も無い いっさいがっさいがこんな始末さ 思うに無学のせいだろう・・・」
言い様の無い無力感。
表面に現れる現象が陰湿になっただけで、60年たった今も「力任せに奪い取る自由」を保証する世界は、変わらずに存在しているのだ。
戦後60年?
セレモニーは沢山だ。
本気で平和を考える”大臣”は居ないのか?
現場への移動途中、茅野市内でサイレンが聞こえた。
運転中に黙祷は出来ないものの、
”ヒロシマ”を思った。
戦争を正邪の2元で解釈しようとしていた、僕らの受けた歴史教育も間違いだとは思うが、「アジア同朋の開放の為の戦いだった」などとする「新しい歴史教科書」派や靖国「遊就館」派の考えにはあきれ返って、「オメデタイ方々」だなぁと思ってしまう。
もっと、曖昧で、ぐにゃぐにゃで、捉え様の無いほど多面的な実態があったのではないか・・・
ハリウッド映画バリの・・・悪の権化:日帝と、世界の保安官:米国の戦い・・という単純明確な図式で子供達に歴史を教えるのは容易だろうが、それだけでは資本主義、帝国主義の市場と権益を掛けた争いの必然性は見えて来ないだろう。
大東亜の夢を真摯に追い求めたヒトも居ただろうし、一獲千金の夢を追って大陸に渡ったヒトも、陛下の勅語に心酔して命を投げ打ったヒトも、歴史の大波にさらわれたヒトも、その大波でキックターンを繰り返したヒトも・・・
そのどれも、ウソの無い人生だった筈だ。
歴史の真実と本質は違う。
事実の中に、本質を見る目を養う教育、自分の頭で考え、分析する能力をつけさせる教育をしなくっちゃだめだと思う。
30日、友人と「靖国神社」を見てきた。
批判の評論や報道だけを鵜呑みにしてはイカンと思ったからだ。
「靖国神社」には満州開拓団に加わり、終戦直後一家で自爆したと伝えられる伯父、伯母、従兄弟が祀られている。
だが、「拝礼」は出来なかった。
もやもやした、怒りが心の隅にあったからだ。
話題の「遊就館」を見て、怒りはよりはっきりしてきた。
そこに展示されているのは「大本営」の言い分だけだ。
米国に擦り寄れというのではない。
敗戦から日本は何を学んだのか、それを示さねばだめだ。
「最後の一兵まで戦えば、必ず子孫は義に応える」・・そんな事を学ぶ為にあれほど多くの犠牲を払ったのか?
三好達治の一節が口を突く
「今じゃもう ここらの国の大臣程の能も無い いっさいがっさいがこんな始末さ 思うに無学のせいだろう・・・」
言い様の無い無力感。
表面に現れる現象が陰湿になっただけで、60年たった今も「力任せに奪い取る自由」を保証する世界は、変わらずに存在しているのだ。
戦後60年?
セレモニーは沢山だ。
本気で平和を考える”大臣”は居ないのか?
by freepa
| 2005-08-08 00:26
| 評論